Garmin eTrex 30xJ の渓流での使用

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渓流釣行の際は、必ずポータブルGPSである Garmin をお供にしています。
最近のスマホはGPSを搭載しているので、他にGPSはいらないのでは?と思われるかもしれませんが、スマホとは違う点の紹介を含めて、Garmin の利用について書いてみます。

そもそもここでいう Garmin は、US Garmin社のGPSレシーバーの総称ですね。Garmin社はポータブルGPSの先駆者であり、GPSレシーバーのトップ・メーカーです。
メーカーによりますが、スマホのGPSチップもGarmin社のものだったりします。数年前にSonyのXperiaのGPSチップをGarmin社が提供するというニュースをTVで見ましたが、今がどうなっているかは知りません。

現在使用している Garmin は4代目となる Garmin eTrex 30xJ
幅5.4cm x 高さ10.3cm x 厚み3.3cm で、重さ148g (単3電池込み)です。

ちょっと厚みがありますが、単3電池2本使用なので仕方がないですね。
スペック的には25時間連続使用可能です。

もちろん電池は充電できるリチウム電池を使用しています。

スマホと比較した有利点

さて、スマホと比べて何が優れているのか。

  • 単3電池2本使用でバッテリー消費を気にする必要がない
  • 米国のGPSに加えてロシアのGLONASS、そして日本の準天頂衛星みちびきなど3つも受信可能。谷間の渓流でもスマホより衛星の捕捉率が高い
  • 現在地の即位は常時なので、現在地登録が瞬時。スマホのアプリなどの場合は数秒間待たされることがある
  • オフライン地図(特に地形図)が標準装備。Micro SDに地図もダウンロードして数種類搭載可能で、Garmin用のOpen Street Mapもフリーで最新のものが公開されているため、これだけで最新の高速道路のICの位置情報も利用可能
  • 常時、移動記録(トラックログ)も作成

書き出し始めたらきりがなくなってきたので、この辺まで。

表示する地図は選択できる

釣行時の実際の使用法

釣行時にはこんな感じで使っています。

車での使用

家からの出発時には車搭載のUSB充電端子につなげます。こうすると、車のエンジンがかかるとGarminの電源ONになり使用開始、内部電池は使用せずにUSBからの給電で使用できます。エンジンを切ると内部電池を使用するか?と表示され、ほおっておけば電源OFFになります。つまり、車からの給電にしておけば、Garminは移動の記録を全てしてくれるので、何時に出発したか、何時に着いたか、途中のICを何時に通過したかが勝手に記録されるので、次回の釣行時に何時に家を出るべきかなどのプラン作成時の参考になります。

車に乗ったら「Garminをつなぐ」というのを忘れなければ、家を出てから帰るまでの全て移動、例えば、日帰り温泉に寄った、買い出しに行ったなどの全てが記録されます。

また、Garminには近接アラームという機能があり、指定したポイントに近づくとアラームが鳴ります。WebではOVISデータやスピードカメラなどのGarmin用のデータが公開されているので、これを利用すると道路、特に高速道路での飛ばしすぎ防止にも役立ちます。

車から降りて渓に向かう

目的の渓流に着いたら、Garminを車からはずし、フィッシング・ベストのフックにぶら下げておきます。ここからは電池駆動ですが、何回も使用しているリチウム単3電池でもだいたい1日で切れることはないです。宿泊釣行時には単3を4本ほど予備として持参し、その日の夜に翌日分を電池交換しますが、日帰り釣行では予備電池は持参しません。

車から目的の渓流までのアプローチでは、Garminは常に自分の位置を表示するので搭載の地形図や登山道などを確認するのに使用します。地形図を読んで、林道と渓流への降下地点、ルートの予測、確認するのにも使用します。

一度行った林道上のポイント、例えばxx林道5km地点なども通過時に記録しておくと、次回行った時にはすぐに、どの辺りまで歩いてきたか、あとどのくらいかが簡単に確認できるので、長い林道歩きをともなう釣行の際にも気分的にも楽になります。

矢印で地図の現在位置を確認
ピンク線は移動を記録したトラック

釣行時の利用

さて釣り場では釣れた時の記録に使用します。魚が釣れたときには、普通、サイズを確認しますよね。
釣れたらGarminを取り出し、前面のボタンを長押しします。ポイント登録の画面になるので、名称入力のところでクリックします。
左側面のボタンをクリックするごとに入力文字種が日本語、アルファベット、数字と切り替わるので、数字にしてサイズだけ、例えば24cmなら「24」だけを普段は入力します。同じサイズのものがある時は同一名称はGarminが弾くので「241」「242」みたいに入力して保管します。
イワナ、ヤマメ混生などの場合には数字の頭になんらかの印をつけます。たとえば「い23」みたいに。
これによって、いつ、どこで、何cmの魚が釣れたポイントとして記録保管されることになります。

釣り場ではサイズのみインプット

これらの操作はGarminは前面のボタンと側面のボタンの操作だけでできるので、竿をもったまま、片手で操作できます。スマホではこうはいきませんね。

過去に通った渓であれば、いままでに釣れたポイントを確認し、もう少し上った先でいい型が出たポイントがあるな、このあたりは全然駄目だったな、などの確認ができるようになります。

こんな感じで、ここで25cmのアマゴが出たんだったな、と分かります。

ここでこのポイント(F002A96-A25)をクリックすると、2020/9/15の釣行時のものであることも分かります。

こういった操作が片手だけでできるのがすごく便利です。

帰宅後の整理

上記のように釣行時に快適に使うには、帰宅後の整理が重要です。

帰宅後にはPCにGarminをUSBケーブルでつなぎ、Garmin純正のフリーのアプリケーションであるBaeCampで、整理をします。

最初に行なうのはポイントの整理です。
釣れた時に記録したポイントをフィッシング・ポイント専用のアイコンに変更し、他の林道ポイント、施設ポイント、観光ポイントなどと区別します。

次に行なうのが一番重要なポイント名の変更です。24, 232, 18などと簡便に記録したものを整理した名称に変えます。

以下は私流の名称ルールです。

[追記:]上記の名称ルールにおいて ”F009A36-A22+” と記載しているものがあります。実は、昔は魚のサイズを測るのに、尾びれの先端ではなく、尾びれのもっとも凹んだ部分まで記録していました。この間違いに気づいた時は衝撃でしたが、過去の名称を修正したものには「+」をつけています。つまりこの例では22cmは凹んだ部分までのサイズなので、実際には23-25cmの魚ということになります。


整理作業では、次に行なうのが、移動記録であるトラックログの整理ですが、それについては次回、別途書きたいと思います。
(ちょっと、中途半端感がありますねぇ、あしからず)