2021/03/10-03/12 キャンプ釣行記録

2021年、例年同様にテント泊での釣行でスタートです。F045 F057 F058 F059 への釣行。

ある意味、いつものようにハプニング続きの釣行でした。

出発のハプニング

釣行前に1つ目のハプニング。9日の夕方、仕事を終えていつもの上州屋に釣り餌を買いに行くと、無い!ミミズもブドウ虫も無い!あせりました。シーズン開始から餌なし、テンカラでの釣行はきつい!

同じく横浜在住だったHKさんに電話して、彼が釣り餌を買っていたのはポイントだったと聞き、電話するもあいにく火曜の定休日!うーん、車の中でGoogleマップで検索。上州屋南部市場店が22時まで営業中とあり、電話すると餌あるとのことで車を走らす。距離が25Kmもあるので、首都高を利用して釣り餌を!うーむ….
上州屋南部市場店でいつものようにミミズとブドウ虫をそれぞれ2つゲット。しかし、ミミズは普通サイズが1つしかなく、1つは太虫。僕が買ったあとの店舗の冷蔵庫にはミミズは太虫1つが残るのみ。帰りも首都高。エサ代は¥2,531だったが首都高やら、ガソリン代を含めると¥4,000近いエサ代になった。

早めに寝て、3/10の午前2時に起床。2:33に出発!これでいつものように林道ゲートには夜明けすぎぐらいには着けるだろうと東名を快調に飛ばす。
ふと、持ち物をどこに入れたかなぁと考えながら、あることに気づく!無い!やばい!クーラーボックスが無い!衣服を入れたバッグが無い!
荷物の量が多いので、出掛けに2回に分けて部屋から運び出した荷物の2回目分を、玄関前から車に運ぶのを忘れて出発してしまったことに気づく。防寒具、食料、そして釣り餌を持ってきていない。キャンプ釣行などできるわけがない。
結局、秦野中井ICで東名下りを降りて、東名上りで横浜の家に逆戻り。玄関前の荷物を再度積み込んで4時に再出発。これで林道ゲートの一番乗りは難しいかもと思うがどうしようもない。これが出発時のハプニング。

1日目

ゲートに到着

F045の林道には今日のものと思われる轍がくっきりと残っていて、先行者が釣り師かどうか分からなければ、2日めに予定していた渓に移動するかとか、考えながら走っていた。
ゲート前には7:10到着。ゲート前には先行者2名が車で支度中だったので声をかけると登山者とのこと。良かった!これで遅れて着いた懸念は消えたので、落ち着いて支度。
今回は車の窓に「3/10 xxx川釣行中」と書いたポストイットを貼りつけておいた。こうしておけば、後で来た釣り人も同じゲートから向かえるzzz川に安心して向かえるだろうとの配慮。
登山者を見送った後、7:26、目的となる4.2Km先の下降地点までの林道歩きに出発。シーズン最初なので、3週間ほど前からマンションのエレベーターの使用を控え、階段を利用して、少しは足腰の準備はしていた。

昨年はゲートから入ってすぐの林道のど真ん中に熊の糞と足跡が明確にあったが今回は痕跡は無し。初めて使用する電子ホイッスルを何回か鳴らす。けたたましい音なので、先行の登山者も何事かとびっくりするかもしれないと、鳴らすのを遠慮したくなる。
歩きながら何回か鳴らすうちに、「そうだ、三三七拍子にしよう!」と気づいた。三三七拍子を3回ほど鳴らせば音として十分だし、なにより、三三七拍子なら人間の耳には危険を知らせる音には聞こえないに違いない。それ以降、三三七拍子で電子ホイッスルを使用することとした。

車で林道を走りながら川を見て、やはり水量が少ないなぁと思っていたが、ゲートから段々上流に歩いて行くにつれて十分な水量になった。多すぎも、少な過ぎもせず、普通という感じかな。釣り的にはちょっと多めのほうがいいが。

1日目釣行

8:37に林道下降地点に到着して下降。下降点にあたる本流とxxxx沢出合いの倒木下の好ポイント用に用意していた「ちょうちん仕掛け」を使って第1投で探るが、残念ながらアタリなし。昨年まで覆いかぶさっていた枝などは無くなっていて、ちょうちんにする必要はなかった。
ちょうちん仕掛けは慣れないせいで、逆に木に絡まり、扱い辛い。いつもの長しかけに変更して本流の釣行開始。50m進んだところで最初のアマゴ 18cmが出る。しかし、活性が低い感じで魚影が見えないし、魚は餌を追わずに目の前のものだけ捕食しているような感じ。支沢出合いまでに、18cm, 21, 19, 17 そして20cm と型もいまいちで、アタリがあっても、かからない。20と21cmのアマゴは塩焼き用にキープ。
今日の釣行中では最も深さのある長渕。ここでいい型がかかる。27cm以上はありそうだ。取り込みにちょっと手間取り、ランディングネットに収める直前にばれた!くやしい!釣り師的には「尺はあったな!」と言いたいところ。口に針がかかっていた模様。

[2021/03/21 追記]
ビデオの編集時にGarminへの記録漏れの18cmがあることが判明。釣果は17, 18×2, 19, 20, 21の6尾に修正。

お昼近くなったので、昨年と同じにyyyy沢出合いの河原でコーヒー用にJetBoilでお湯を沸かしてランチとする。

ランチ後に本流を更に遡行するがアタリが一度あっただけで、かからない。昨年はこのあたりの方がいい型が出たので期待していたが外れた。14:08、帰りの時間を考えて納竿。今年のF045はちょっと消化不良だったな。
帰る前にキープした魚の処理。初めて使用する「ササラ」で血合い取り。なかなかきれいに取れて、いいかも。

yyyy沢出合いに戻ったのが14:55。林道の下降点まで登りきったのが15:17。休憩後、長い林道歩きでゲートまでアップダウンを繰り返してゲート着が16:34。帰りに林道の上りがあると疲れる。シーズン最初ということあり、かなり足にきた。車で沢シューズを脱ごうとしたら、ひさびさに足をつりそうになって、びびる。

16:43、ゲートを出発。途中、この辺りで唯一のコンビニで予定していたビールを購入してからキャンプ場に17:38に到着。ゲートからキャンプ場までは27kmある。

キャンプ場での1日目

キャンプ場で3つ目のハプニング。なんと芝サイトは「自治会以外の使用禁止」の看板とロープ。なんだこれ!この芝地でタープを張る予定だったが… みんな、吹きっさらしの河原でテントを張っている。あそこは普通のペグはまず刺さらないほど地面が固く、あんなところでテントを張りたくない。しばらく調べたが、芝地前の桜の木の下のスペースには禁止と書かれていないので、意を決してここでテントを張ることにした。今回のテントは登山用小型テント持参なので、文句言われたら組み上げたテントごと移動させることもできなくはない。
幸い、日が落ちてから集金に来たお兄ちゃんには場所のことは何も言われなかった。今年の1月から芝サイトは使用禁止になったそうだ。
芝地が使えなくなってこのキャンプ場の魅力は半減したが、一泊¥300のオートキャンプ料金でチェックイン・チェックアウトの時間制限が一切無いのが、朝駆けの渓流の釣り師には捨てがたい魅力。薪は¥400でお兄ちゃんが持ってきてくれる。

すっかり暗くなってからだが、今回は「スキレット」で料理をするのも旅のテーマの一つ。今晩は「煮込みチーズハンバーグ」だ。「ソロキャンごはん」という女性キャンパーのレシピ本を買い、この日のために2回家族に振る舞って好評だったメニューだ。
刻んできたタマネギとしめじを先に炒め、ハンバーグもいい感じで焼けて完成。3回目だったので手際も良かったが、準備を始めたのが遅かったので、できあがったのは、もう8時。ご飯は、最近よく使う「不思議なめし袋」で用意。赤ワインと一緒においしく平らげた。魚2尾は「ちょっと串焼き」を使って炭で塩焼きに。満点の星空のもとで満足!

2日目

2日目釣行

翌朝の3/11。ゆっくりめの6:06にキャンプ場を出発してF057へ。F057は初釣行。どんな川か、わくわくする。F057入口の橋に着いたのが6:35。林道ゲート下の小窓をくぐって林道に入り、F057林道を歩き始める。林道の詳細は不明なので、目的地もはっきりとは決めていない。600mほど進むと大きな2段堰堤があるが、本流出合いからそこまではなかなかの渓相。途中に林道への登り口は無さそうだったが、堰堤下からは上がれそうに見えたので、本流出合いから堰堤までの釣行もありかも。堰堤上はお決まりのざら瀬が続く。
林道の支線との分岐まで来て、どちらに行くか迷ったが、本線を進む(しかし、帰宅後に調べたところでは本線と思っていた方が支線だったようだ)。

林道が左岸側から右岸側に渡る橋まで来た。橋の名前を探したが見つからなかったが、ここから林道は川から離れていくのでここから入渓することにした。7:33。
期待の一投目。だがアタリ無し。しばらく進むがアタリ、魚影無し。30分ほど進んでやっと来たアマゴは13cm。うーむ。そこから、ちょこちょこと釣れるが型がいまいち。13-15cmのものばかり。なおかつ、活性も低く、目の前の餌しか追わない感じ。
ブログにあった電力会社の取水堰はさっぱりと見当たらない。この川では、川に沿って右岸の7-8mぐらいのところに廃道が続いているのが見えた。なんのためにどこからどこまでのものかは全く謎。

釣果もいまいちなので、退渓を検討。林道への登り口として、傾斜が緩やかに思える場所としてGPSで見当をつけていた所を目指す。もうすぐかなと思っていたら、突然、電力会社の取水堰が出現!なるほど、このあたりなら取水堰までの道も作りやすいということか。これが見つかり、上りは簡単そうなので、ランチとした。今日はカップラーメン。中部電力の取水堰で、取水地があった。
すぐ上にも堰堤があったが、ランチ後、そこまで釣行して2尾追加して終了。今日は14尾の釣果で12:57に納竿して取水堰まで戻る。
この渓の渓相はすこぶるいいので、魚の活性が高ければ面白そう。取水堰から入渓できればいいが、そこまで林道上りの歩き、約3Kmはちょっと面倒かな。
釣果:10cm, 12×3, 13×4, 15×3, 16×2, 19cm

電力会社の階段を利用させてもらって林道まで登る。しかし長い!いつまで経っても林道に出ない、階段がずっと続き、一汗かく。支線と思っていた林道本線の上に出たのが13:11。帰りはずっとゲートまで下り。ゲートには14:06到着。

キャンプ場での2日目

予定していた日帰り入浴施設に立ち寄って、一風呂浴びて、キャンプ場に戻ったのが16:02。隣のサイトに750ccのバイクでやってきていたお兄ちゃんと少し話してから夕食の支度開始。今日は時間も早いので、ゆっくりと準備。

今日は「おいなりスパムさん」というスキレット料理。これは油揚げを開いた中にスパム(ランチョンミート)とチーズを挟んで焼くのだが… またまたハプニング!

この油揚げは開かない!合わせた構造になっていない。ナイフで真ん中で開こうとしたが無理。しばらくどうするか悩んだ。結局、スパムを炒めた後で、焼いておいた油揚げに上に乗せ、更に上にスライスチーズを乗せてスキレットで焼いた後にマキシマムをかけて仕上げる。なんとも味気ないがお腹に入ってしまえば同じようなものか… まあ、仕方ないな。

明日の天気は怪しい。昼ぐらいから雨になりそう。釣行後にすぐテント撤収できるように、食後もちびちび飲みながら、薪を燃やしきり、キャンプ道具も少しずつ片付け。寝るまでにはテントとテント内の荷物、それ焚き火台以外は車に片付けた。昨夜ほどではないが、この夜もそれなりの星空だった。

3日目

3日目釣行

3/12 5時前に起床。予報は変わり、9時ごろから雨になりそうなのでテントを撤収してからの釣行とした。2日間の林道歩きも含めた釣行で足もガクガク。今日は帰る日で午前中には切り上げる予定なので、お手軽に行ける渓へ。

荷物をすべて車に積み込んで、6時にはキャンプ場を後にしてF045最下流部へ。ここはF058との合流点でもあるので、思い立ってF058への初釣行とした。下調べで、この川は確か堰堤で頻繁に分断されている。堰堤下あたりでは出るかと思ったが、アタリも魚影も無し。堰堤を3つほど越えたが、これを巻くのも意外と面倒くさかった。河原には鹿の足跡の他に、熊の足跡もあったので、この川でも三三七拍子で電子ホイッスルを使用。
3つ目の堰堤の手前に崩壊した林道の最終地点があったのでそこから退渓することにして堰堤に向かう。結論としては堰堤下はダメだったが、「堰堤より2つ下のポイント」で15cmのアマゴ。さきほどの廃林道を利用してF045合流点まで戻る。
この「堰堤より2つ下のポイント」は不思議だ。どの川でも魚が付いていることが多い。

F045本流もしばらくやってみたが、全くアタリ無し。1日目も今日もF045の活性がこんなに低いにはなぜだろう。魚も「行動自粛化」か?

車に戻り、F059まで移動。F059も初釣行。F045との出合いから遡行するつもり。この渓は狭そうで、上流は違うのかもしれないが、林道から降りるところも限られていそう。

出合いから20mほどのところで、狭いがちょっと深い岩の下で来た!21cmアマゴ。こんな狭い渓だが、意外に太っている。まあ、こんな渓に出合いから入る釣り師もいないからかもしれない。しかし、その後は全くアタリなく、せいぜい100mほど進む。遡行も難しく、11時ぐらいになったところで雨がポツポツ。魚を捌いて「ささら」で血合い取り。これで納竿とするが林道に上れるところがなかなか無い。少し戻って、岩と木の根に掴まりながらどうにか林道まで上がる。ちょっと危ない場所だった。これにて今回の釣行は終了。
今日の釣果はF058、F059で1尾ずつのみ。この21cmアマゴは帰宅後の夕餉に登場。身がしっかりあった。

おまけの観光

雨はそれほど降っていない。車に戻って支度を整えてから、前から気になっていたxx神社本宮に帰宅前に参拝することにした。車は11:34に出発したが、標高866mの本宮に12:47着。40Kmの道のりだった。
xx神社本宮は雲海の上にそびえる西暦700年代からあるらしい立派な神社。天気が良ければ、遠くの山とその下の雲海が素晴らしい景色らしい。あいにくの雨だったが、霞みながらも雲海と雰囲気は分かった。神社の食堂で食べたブランチのかき揚げ丼定食が絶品だった。満足して帰路へ。出発13:50、途中眠くてSAで20分睡眠をとって、帰着17:30。

釣り人には全く会わない3日間でした。足はガクガクで疲れたけど、今年も満足したシーズン最初のキャンプ釣行だった。