渓流の釣り小道具 – ニトリルゴム手袋

ニトリルゴム手袋って知っていますか?医療や食品業界などの現場で使用されている、伸縮性と耐久性を両立した使い捨て手袋ですが、渓流での釣りでも重宝します。

渓流の釣りでは、指のないフィッシング・グローブを使用しています。キャッチ・アンド・リリースではなく、キープすることの多い私の釣り(もちろんおチビさんはリリース)では、釣り上げたヌメリの多い渓魚を確実に掴むためです。

しかし、真夏ではない雨の日の釣行では手袋が濡れて手の冷えは半端ではないですよね。こんな時にはニトリルゴム手袋の出番です。

ニトリルゴム手袋の上にフィッシング・グローブをすると、雨や濡れたフィッシング・グローブに手が直接触れないので手指の冷えはかなり解消されます。もちろん防寒手袋ではないので温かくなることを期待してはいけませんが、早春の零度近い気温の渓では晴れの日にも利用できます。

ニトリルゴム手袋は作業用なので指先の作業への支障が最低限となり、使用したままで、針外し、ハリスの交換などの渓流の現場での細かい指先の作業ができるのが大変便利です。

また、キープした魚を冷たい渓の流れの中で捌いたりするときも、早春の渓だとあまりの冷たさに尻込みすることがありますが、こんな時はニトリルゴム手袋だけを付けて、ナイフでの魚処理をすればだいぶ楽です。この場合は水につける方の片手にはめるだけで十分です。

かさばるものではないので、フィッシング・ベストやザックに忍ばせておけば、いざという時に便利なのでお勧めです。

最近、みつけた別の活用法がありますので紹介します。(2023年5月20日追記)

「ちょっとしたことで指先に怪我をして絆創膏を張ったものの、釣りではすぐにはがれてしまう」

というような場合の活用です。

キャンプ釣行を控えた前日、薪を車に運び込む時に薪で指先を切ってしまいました。絆創膏は張りにくいし、張っても、水で濡れたり、ちょっとした拍子にはがれたりして困りました。

こんな時には、ニトリルゴム手袋の指先だけをちょんぎって指先フックのように利用すると便利です。

実際に釣行で使用した時に絆創膏(治るタイプのものです)を張った上に、指先だけをかぶせる形で使用しましたが、全く違和感なく釣りを楽しむことができました。

外したときにも、中の絆創膏はズレてしまっていることもなく快適でした。

もちろん、中には水が入ってしまうので、長時間そのままにしておくのは良くないと思いますが便利ですよ。