2022/06/13:F062, 06/14:F001 キャンプ釣行

6月の予定は余儀なく予定が変わったので F062 の新規開拓をした (一般公開版)

今回のプラン

例年のように6月に予定していたH.Kさんとのテント泊釣行の予定。テントを背負っての長い林道歩きとなるが、林道が徒歩も通行不可ということがわかり、H.Kさんと相談し、今回は諦めることにした。この林道は毎年車両は通行止めだが、徒歩はいつも可能だった。残念。これが6月上旬。

となると、どうするか?ではいつもとは違う北の方に行くか、と群馬、新潟まで調べてみた。1泊2日。
新潟に入ったある沢が面白そうで調べてみたが、一泊二日のベースとなる良さそうなキャンプ場が周囲に無い。また新潟県の地域県民割を利用した宿泊も神奈川県民は対象外!う~む

では群馬側のF001周辺でいつもと違う沢を初日に試すかと思い検討したが、ここぞと思える場所がなかなか見つからない。登山者、沢登りの人と会う可能性も排除したいので、どうしたものかと思っていた。

そんな時、あるネット上の写真なども含めて調べていたら、Googleのストリートビューでの空撮写真があった。そこには F001との対岸側下流に流入する川がある。ネット上には釣り場としての情報は一切無い。

地図で調べてみることにした。さまざまな地図、Garmin の Base Campで利用しているOpen Street Map、カシミール3Dのスーパー地形図、地理院地図などのいろいろな地図、更には Google Earthで上流の様子も調べてみた。

更に我が家にある古い釣りガイド地図「群馬県全域」、「川の地図<上巻>」には、この川には「イワナ」と表示されていることが分かった。

イワナの渓ではありそうだ。そして、なんとなく上流への道がある。
ここから今度は上流へのルートの調査。地理院地図を見ると、上流への道らしきものがある。

この”道”らしきものの入口は実際はどこだ?地図で緯度経度を確認し、Googleのストリートビューにマッピングして見てみた。

やっと分かった!前方右側に見えるこの入口はいつもF001に向かう途中でどこに行く道かなあ?と思っていたところだった。

これで入口は分かったが、登山道でもないし、何の道だ?あとは行ってみるしかないが、ここから上るというプランができた。

2日目は家族へのイワナ土産狙いで、いつものF001を半日釣り上る予定。

さて、宿泊はどうするか?梅雨空で毎日天気予報で現地の予報を確認。前週の土曜に、月曜には雨に降られないという確信が持てたので、すぐ下のキャンプ場を予約することにした。

おなじく前週の土曜に、上州屋でミミズ1箱、ブドウ虫30匹x2 も確保した。上州屋では釣り餌を何曜日に購入したらいいかを相談したが、丁寧に説明してくれた。

F062釣行 (6/13)

6/13(月) 2:45起床。3:11出発。予定はしていなかったが、4時前に高速に乗れたので深夜割引料金適用となった模様。ラッキー!

高速を降りるIC手前のPAでトイレの後で、釣り支度を整えておく。ICを出てから途中のファミマでランチを購入して駐車場予定地へ。到着は5:29。駐車している車が一台あった。

F062入口はすぐに分かったので登り始める。下の道路からも見える堰堤上となる方面へ道が分岐していたので覗いてみようと思ったが、堰堤方面からビニール袋をぶらさげた釣り人が歩いているのが遠目に見えたので引き返す。駐車場に一台駐車していた車の持ち主だろうか。

元の道を奥に進み、降りられそうなところがあったので、まずはF062の初回を試すことにした。この辺りの谷はそれなりに深い。

渓に降り立つのも意外と面倒だったがどうにか降りてみると水量は結構多い。大きな淵がいくつかあったが全くアタリは無く、すぐに通らずになってしまった。道までの登りも結構面倒。

道まで戻り、やはり道の終点を目指すことにした。

10分ほど歩いた7時過ぎに道標のようなものが現れた。この辺りはもう地理院地図には出ていない。

この道標にかかれていることがなんのことかこの時は分からなかったが、帰宅後に調べて見ると、この上流を送電線が横切っていて、この道はその巡視路だということが分かった。

この道標のすぐ先で左から沢が入っていて、F062に降りることができた。

天気は薄曇りで時々晴れ間。気温14℃。水温10.6℃。水量は多め。釣行開始は7:09。

入渓して10分ほどでの最初の一尾は14cm。次の20cmイワナまで40分弱かかったが、その後は順調に釣り上る。

しかし、GoProがなんか変だ。表示されているメッセージを見たら、SDカードがいっぱいになっていて録画ができなくなっていた。先月保存した動画を削除したが、7:17-8:45頃のシーンは撮れていなかった。残念!

ブランチを取る11時ごろまでに10尾。今日は大きいのが釣れれば刺し身にし、塩焼き用に2尾キープの予定。既にキープした分はここでお腹を捌いておく。

食後もいいテンポで魚が出てきた。キャンプ場には4時前には着きたいと考えていたので、帰りの時間を考えると2時頃には納竿しないといけない。もう少しで納竿というところで25cm。
キープ数は既に十分だが、キャンプ場でファミリーにあげればいいと思い、25cmをキープ。しかし、この後に28cmが出た。これは刺し身にできる。

ちょっと越えるのが面倒そうな小滝が出たところで、時計を見ると14時。ここで納竿とした。

今回のF062の釣果:13cmx2, 14×2, 15, 16, 17×2, 18×3, 20×3, 21, 22, 25, 28 計18尾

結果を見ると、18cmから20cmが中心で、意外と良型が多いことが分かる。釣り人が少ないのだろう。餌はミミズとブドウ虫のどちらでも反応が良かったが、ミミズは大きすぎるものが多かったので、ブドウ虫の方を多用した。

14:08下り始める。帰りも川伝いに下るしかないのだが、この下りで4回もコケた。ヘルメットはしていて、怪我などは無い。1回は水中の浮石に乗ってしまった。残り3回は大きめの黒い岩で滑った。最後には肩までドボンの始末でびっしょり。この日は割りと温かい日和で助かった。

F062への入渓点となった支沢との出会いに15:07通過、駐車場に15:28到着し、濡れたものを処理してキャンプ場に向かった。

キャンプ場にて

キャンプ場の受付けは簡単に済ませたが、意外にも今日は僕ともう一人のソロキャンパーだけなので、好きなところを使ってくださいとのこと。

サイトに車で行ってみると、思っていたよりずっと広い。芝生のオートキャンプサイトで誰もいないので、やたら広く感じた。盛期だと隣との区切りがないので、かなりにぎやかなんだろうと想像される。

今回はキャンプの準備も簡単にして出発したので、食生活も安易。

モンベルのリゾッチャ、アマノフーズのビーフシチュー、クノールのコーンポタージュにイワナの刺身と塩焼き、ビール。

ファミリーのキャンパーに上げるつもりだったイワナ3尾を後から来たソロキャンパー(おじさん)にあげると大変喜んでもらい、代わりに缶ビールをいただいた。

ここはひろびろしているが、予想通り、時々強い風が吹き、テントやHelinoxが飛ばされそうになった。木立も周りに無いので、少し離れた場内道路脇の木々にビニールテープを渡して、濡れたものを干した。

しかし…. あれ?いつものソーラー充電のランタン4つを忘れた!卓上用のランタンひとつしかない。

しかたがないので、テントに潜り込んでとっとと寝ることにした。

今回も足首に「貼るカイロ」を貼っておいたので、足をつって、夜中に起きることはなかった。

F001 釣行 (6/14)

4時起床。夜中には風も収まり、ぐっすりと寝ることができた。

テントの外に出てみると霧雨が降っている。昨夜、テント以外のものは既に車に積み込んでいたので、テント、フライシート、グラウンドシートをまるめてビニール袋に突っ込む。フライシートは内側がびっしょりだった。帰宅後に乾燥させる予定。

キャンプサイトでの撤収を終え、キャンプ場を後にして、上流の駐車地に向かう。

駐車場から歩いていつものF001入口の橋まで行って川の流れを見ると、やはり水量が多そうだ。林道を登るがなんか様子がおかしい。

どうも、また大水が出たようだ。川の流れがかなり変わっている。上の方はどうだろうか?不安を抱きながら登るが、途中何回も横切る流れでは林道はかなり流され、崩壊していてブルドーザーが入った跡が生々しい。

いつもの支沢との出会いからF001に入渓。この入渓地点は過去にはかなりの確率でいい魚がでたものだが、昨秋よりポイントが無くなっている。第一投でもやはり反応は無い。

その後、釣り登るがアタリが全く無い。そして、川の流れがかなり変わってしまっている。ふと見ると、川の横に雪渓の塊が残っていた。水温は8.6℃。かなり低い。

天気予報では、この日は終日曇りとのことだが、実際は霧雨、小雨の繰り返しで、雨が上がることは無く寒い。気温は11℃。

更にアタリの無いまま登ると、雪渓が川全体を覆う光景となった。

この川は6月中旬では雪渓が残ることがあることを思い出した。

これでは進めない。水温6.8℃まで下がっていた。気温は11℃。

しかたがないので、本流を諦めて支沢を攻めることにした。

出水でF001本流が不調な時に、魚は支沢に避難しているイメージがある。今回もそれを期待して支沢を釣り上がる。しかし… 二度ほどアタリはあった、でもかからない。小雨の中、上の三段滝あたりまで頑張ったが結局1尾も手にすることが無かった。

納竿して、滝手前の藪を林道までよじ登る。

林道を下っている途中で大型ブルドーザー3台にあった。聞いてみると、やはり最近、大水が出たとのこと。

F001本流、支流の両方でのボウズはいままで無かった。

林道の入口に近いところまで下ったところの橋の手前にかなり大きな淵ができていたので、残った釣り餌を捨てる前に試してみた。すると、この日初めてのイワナ。23cmがあがった!なんとか、ぎりぎりでボウズを免れたというところ。

車まで戻ったのが11:10am。これで今回の釣行は終了。

帰りには近場の足湯に立ち寄って足を温めてから出発。16:13に自宅に帰った。

まとめ

今回の釣行は釣行先選定に手間取ったためにあまり準備ができなかった。しかし、空撮ドローンの映像から新しい釣行先をみつけることができたのは面白かった。

F062は普段の水量の確認が必要なので、少なくとも1、2回は再度チャレンジするところとなりそうだ。新しい渓の候補としては楽しみではある。

F062の下流部は巡視路から渓までの落差もあり、渓も険しそうだが、奥の終点からは開けた渓相なので危なくも無い。

この川では踏み跡やゴミのようなものはほとんど見当たらなかった。普段はもっと水量が少ないのかもしれないが、それは何回か通わないと分からないと思う。いい川を見つけられたと思う。

F062からの下山時になぜ3回も岩に滑ってコケたのか、帰宅後に考え、思い当たった。先月の釣行からは昔使っていたウェーディングシューズを引っ張り出して履いていたのだが、このシューズを履かなくなった理由は、フェルトがかなりすり減っていたからだったことをやっと思い出した。滑るわけだ。次回釣行までにシューズの見直しを考えなくてはまずいと思う。

F001は昨夏同様に残念な結果になった。しかし、僕としては長年通い続けている最も思い入れの深い渓でもあるので、また間を置いて様子を見てみたい。
かつて川が干上がり、寸断されてしまった渇水の跡にイワナがみごとに復活したこともあり、川床下の伏流水にイワナは退避していると信じているからだ。
かつてのイワナがバンバン出てきた頃のF001を信じて。