渓流の釣り小道具 – KEY-BAK カラビナ付キーリール
すこし悩んでいた、背中にフィッシング・ネットをつける時のアタッチメントの最適解が見つかった
従来、フィッシング・ネットを背中のザックにつける時に使っていた金属ワイヤーのピンオンリールが昨年、壊れてから、どうするか悩んでいた。
ネットで探しても同様のものが見つからないので、フライマンが良く使うマグネット・リリーサーを買ってしばらく使用してみた。
しかし、マグネット・リリーサーは使用するときは、ネットがザックから完全に切り離されるため、魚を取り込んだ後でネットを置き忘れてしまう。それを防ぐためには、別途、ネットをワイヤーなどで、邪魔にならないように体につなげておく必要があり、すごく面倒だった。昨年後半はそれで乗り切ったが、やはりストレスを感じていた。
数日前に何気なく覗いたフライフィッシング・ショップでフィッシング・ネットのすぐそばに、以前使っていたものと同じような金属ワイヤーのピンオンリールがあった!
調べてみると、これはKEY-BAK社(米国)がそもそも考案したもので、 KEY-BAKには様々なバリエーションの製品があった。
そんな中で、選んだのは以下の条件に合致した製品 (見つけたショップで買わないでごめんなさい)
- 耐荷重がそれなりのもの。ネットをぶら下げてワイヤーが伸び切ってしまうとどうにもならない。
- ワイヤーが繊維でなく、金属のもの。
- ワイヤーの長さが1m前後あるもの。
この条件に合致したものが KEY-BAK の 「モデル 488」だった。
購入した時点ではこのモデル番号は分からなかったが、届いた商品の梱包のビニール袋にモデル番号が記載されていた。
鍵などをぶらさげる耐荷重の低いリールの方ががたくさん出回っているので、フィッシング・ネットをぶらさげても大丈夫なものを選ぶには注意が必要だ。
丸いリール本体部分の大きさは直径5cm。
このリールを吊り下げるためのカラビナがついていて、ザックなどへの脱着も簡単。釣行までのアプローチではネットはザック内にしまっていて、釣行時にのみザックの外にぶらさげることが多いため、このカラビナはありがたい。
ワイヤーの先にはキーリングがついている。ここにネットをつける。
この右側の写真のセット状態でザックには収納する。渓に降り立つまでにネットが木の枝に引っかかるのを防ぐためだ。
釣行の際の背中のザックには、こんな感じでぶらさげる。
魚の取り込み時には、ネットをつかんで普通に引けばワイヤーが適度な張力で伸び、手を離せば、この状態にまで戻る。
マグネット・リリーサーでは力を入れて引っ張らないとネットが外れないし、外したネットを元に戻すのにも背中のマグネットを手探りで探さないといけなくて、場合によっては30秒ぐらいかかってしまう。そしてうっかりネットを手放してなくしてしまう対策が必要。
そのようなストレスからも開放される。
ワイヤーのスペックは以下の通り:
- 素材:ケプラー繊維 (金属より強い)
- 耐荷重:20Kg
- 長さ:120cm
- 重さ:55g
マグネット・リリーサーは、試すために2つほど買い比べたり、外したネットを無くさないようにバネのような構造の「尻手ロープ」と呼ばれるものも買って、それなりに投資をした。しかし、使い勝手は、このリールには勝てそうも無いと思う。
今から、解禁釣行で試すのが楽しみだ。
[2022/3/21 追記]
2022年の解禁釣行で使用してみた。
やはりいい!ネットの使用時に引っ張り出すのも簡単だし、戻すのも持ち上げてやれば元の位置まで戻る。長年、ずっと使い続けていた感覚と同じだ。
これで決着!
マグネット・リリーサーなどはもったいないが全てお蔵入り。